- 主夫になるにはどうすればいいの?
- 主夫って生きづらそう…
この記事でわかること
- 主夫になりたい人が読むべき本
- 主夫の生きづらさを軽減する本
- 主夫の仕事の質を向上させる本
専業主夫の私が「読んでよかった!」と思った主夫にオススメの本を紹介します。
自己紹介
- 20代の専業主夫
- 元・上場メーカーの開発職
- 理系の大学院卒
主夫こそ本を読もう
主夫が生きづらい世の中
主夫は少数派なうえ、世の中には男性が働かないことに違和感を抱く人も多いです。
批判されたり、好奇の目に晒されたりする可能性もあります。
主夫として生きていくことに精神的な負担を感じる人も多いのではないでしょうか。
本を通じて新たな考え方を学ぶことで、主夫という「変な」生き方を肯定できる材料を集められます。
主夫の生き方に新たな視点を与えてくれる本は記事の前半で紹介しています。
主夫は生活スキルの向上に努めよう
主夫は家事や炊事を担うことで身分を確立しています。
大黒柱である妻は主夫が提供する家事サービスに満足しているので、苦労して稼いだお金を夫の生活費に充てているといえます。
つまり、主夫にとって自身の生活スキルを向上させることは有効な自己投資です。
生活スキルは単に慣れるだけではなく、正しい知識をもって家事に取り組むことで向上します。
自炊、健康、家計など生活スキルの知識を学べる本は記事の後半で紹介しています。
主夫の生き方に関する本
主夫の生き方に新たな視点を与えてくれる5冊の本を紹介します。
専業主夫のリアルがわかる
取材をもとに主夫家庭のリアルが紹介されている本です。
主夫になったきっかけ、主夫としての暮らしぶりは千差万別だとわかります。
東大卒のエリート会社員が主夫になったケースまであるそうです。
この本を読めば「男は仕事、女は家庭」といった性別分業を考え直すきっかけになります。
著者は働き方改革や女性活躍などに精通しており、当書は妻の視点からも書かれているので大黒柱になるのが不安な女性にもオススメの一冊です。
働かない男性は必読
「男ならこうあるべき」という考えをぶち壊してくれる本です。
意外にも「日々働く、若手のビジネスマン向け」に書かれており、無職を推奨する本ではありません。
著者は性別によって行動や考えが規定されない社会を理想としています。
当書では一貫して、常識や普通を疑い自分の頭で考え直すことが重要と主張されています。
この本を読めば、男性が仕事中心の生活から離れることはいかに大変かがわかるはずです。
それだけ我々は既存の価値観にとらわれているのです。
世間体から解放される
私たちが生きている「世間」と、私たちを支配する「空気」について書かれた本です。
残念ながら専業主夫の世間体は低いです。
主婦は許されても、主夫は許されない空気に流されるのも無理はないでしょう。
しかし、この本を読めば世間を気にせず、空気にも振り回されない生き方を学べます。
私はこの本に大きな影響を受けて世間の見方を一変させることができました。
詳しい内容と感想は別記事で解説しています。
主夫ライフを満喫する生き方
とにかくゆる〜い本です。
著者は京大卒ニートという異色の肩書きを持っており、独自の視点から自身の見解を述べています。
働いていないこと、稼ぎが少ないことに引け目を感じている主夫は必読です。
学校を卒業したら正社員として就職。30歳くらいで結婚&出産。マイホームも購入。
こんないわゆる普通の幸せに対して疑問を投げかけています。
この本を読めば「なんだ、こんなゆるい生き方もあるのか」と思えるはずです。
私はこの本を読んで、暇が多い人生ほど豊かであると確信しました。
詳しい内容と感想は別記事で解説しています。
主夫が読んでおきたい哲学書
主夫としての理想の生き方を学べる本です。
主夫は稼ぎが少なく、社会的地位も低いですよね。
この本を読めば、お金や地位ではなく健康と知性に重心を置いた主夫ライフを送れるはずです。
人生において重要なのは、金でも名誉でもなく健康と知性である
これが哲学者ショーペンハウアーの主張です。
所有物(お金、家、ブランド品)や社会的評価(地位、名誉、評判)には相対的な価値しかなく他者との比較から逃れられません。
一方、健康と知性には絶対的な価値があり自己完結できます。
常識に縛られず自分の頭で考えて生きていれば、あとは最低限度の物と人間関係があれば十分ということです。
主夫は既に最低限度の物と人間関係は持っていると思います。
あとは日々健康に気を配り、知性を育んでいくだけです。
生活スキルの知識を学べる本
自炊、健康、家計など生活スキルに関する知識を学べる5冊の本を紹介します。
健康な食生活について学べる
食に関する情報リテラシーを高められる本です。
食生活の管理も主夫の立派な仕事です。
家族の健康は主夫にかかっているといっても過言ではありません。
誤った情報をもとに食生活を管理すると、お金や時間をムダにするだけでなく家族の健康を害する恐れもあります。
主夫こそ食の情報リテラシーを高め、正しい情報をもとに栄養管理するべきです。
この本では「〇〇は健康に良い or 悪い」といった情報が嘘か本当かジャッジする方法が解説されています。
世の中にある健康情報は科学的根拠がなかったり、正しく解釈できていなかったり、特定の企業に忖度していたりして正確性に乏しいことがあります。
たとえば、玉ねぎは高血圧を予防すると喧伝されますが、効果を得るには一日に9個の玉ねぎを食べねばならないと知っていますか?
「揚げ物を食べるとコレステロール値が上がる」
「ワインは他の酒より健康」
「自分は周りの人より減塩している」
以上のことを一つでも信じていれば一読の価値ありです。
育児をする主夫は必読
人間が「おいしい」と感じるメカニズムを解説している本です。
われわれ人間は頭が良すぎるので、舌だけでなく脳でも「おいしさ」を感じます。
人間は情報の刷り込みによって「おいしさ」が変化するのです。
たとえば高級な包装がされていたり、ブランド品だったり、通のお墨付きがあったりすると「おいしい」と感じやすくなります。
逆に尿検査用の紙コップでビールは飲みたくないですよね。
脳への情報の刷り込みが命なので、親は子どもの食文化形成に多大な影響を与えています。
子どもは離乳食として食べたものを安全かつおいしい食べ物と認識し、逆に親が嫌って食べなかったものをおいしくない食べ物と認識する傾向にあります。
育児に関わる主夫としては知っておきたい知識ですね。
ムダをなくして食費を節約
食品保存の基礎を学べる本です。
主夫は食品を長く安全に保存するスキルをもっておく必要があります。
食材を腐らせれば食費がムダになるだけでなく、知らぬ間に腐った食事を提供すれば家族にも危害が及ぶからです。
この本では漬物や干物、レトルトなどの例を通じて食品が腐りにくくなる仕組みを学べます。
食品保存にあたっては「水分活性を低くすること」が命です。
詳しくは本を読んでみてください。
主夫の老後はつみたて投資で解決
主夫のお金の問題を解決できる本です。
妻の扶養に入っている主夫は厚生年金を納めていませんよね。
主夫の期間が長いほど老後に受け取れる年金は少なくなります。
そんな主夫にオススメなのはつみたて投資によって老後資金を確保しておく方法です。
この本ではアメリカ株が推奨されていますが、その点にこだわる必要はありません。
投資の仕組みや、時間を味方につける投資術が初心者にもわかりやすく解説されています。
私もこの本をきっかけにつみたてNISAで老後資金を貯め始めました。
真の意味で家族に貢献
本当の利他とは何かを考察している本です。
利他の辞書的な意味は、自分を犠牲にして他者に尽くすことです。
主夫は家族をサポートするからこそ存在意義を発揮します。
主夫の仕事は他者貢献や思いやりといったワードと親和性が高いように思います。
この本では利他の辞書的な意味合いを超えて利他の本質に迫ります。
この本を読めば、主夫としての正しい貢献がわかるはずです。
私は当書を読んで、「あなたのため」と思うこと事態が傲慢であり、自分の無力さを知ることこそが真の利他に通ずると考えるようになりました。
まとめ
この記事では、専業主夫の私が「読んでよかった!」と思った主夫にオススメの本を10冊紹介しました。
私は主夫という変わった肩書きだからこそ、自然と世の中の普通を疑い自分の頭で考えるようになりました。
本をきっかけに物事を考え出して、考えているうちにまた他の本を読みたくなるという良いループが生じています。
主夫になりたい人、あるいは既に主夫の人も今回紹介した本をきっかけに考えを深めてもらえたら光栄です。
コメント