この記事の結論
Q. 働きたくないのはわがままか?
A. わがままではない
Q. 「働きたくない」と言う人がいたらどうする?
A. 「ワガママ」の烙印を押さない
Q. 働きたくない人はどうすればいい?
A. 生活水準を下げて養ってもらう(選択肢の一つ)
*本記事では「働く=賃金労働」と仮定します(地味に重要)。
自己紹介
- 20代の専業主夫
- 新卒1年目で退職し主夫に
- 妻と二人暮らし
「働きたくない」はわがままか?
世の中には「働きたくないのはワガママ」との言説があります。
「ワガママを言わずに働け」とも言い換えられそうです。
「働きたくない」なんてワガママを言わずに働け
世間では「働かないのはワガママ」との考えが主流になっている印象です。
しかし、
「働きたくない」と思うのは本当にワガママなのでしょうか。
結論から述べると、私は次のように考えています。
働きたくない
→ ワガママではない。むしろ当然の感情
働きたくないけど贅沢がしたい
→ ワガママの可能性がある
→ 贅沢できる資産があるのならワガママではない
このように考える理由を説明していきます。
「働きたくない」はわがままではない
世の中にはお金を得るため「だけ」に働く人が多いです。
お金以外にも目的がある人、純粋に金儲けが好きな人は少数です。
仕事に満足している人は「働かない人」に目くじらを立てません。
「働きたくない=ワガママ」と唱えるのは「お金のために嫌々働く人」が多い
この前提(偏見)に立って、話を進めます。
「働きたくない」は当然の感情
お金以外に目的がないのなら「働きたくない」と思って当然です。
「お金を得るためだけの労働が大好き!」という人は少数でしょう。
週5で8時間以上、上司に怯え、あげく満員電車や渋滞に巻き込まれる。
ご褒美が「お金」しかないうえに、そのお金も少ない。
こんなの「働きたくない」と思って当然
「働きたくない」を否定しても無駄
「働きたくない」は当然の感情です。
当然の感情を否定しても仕方ありません。
みんな我慢してるから、お前も我慢して働け
そんな(悪い意味で)日本人的な発想は捨て去ろう
我慢を強要するのは、自分の首を絞めるのと同じです。
嫌々働いている人は「働きたくない」という言説を支持する方が自分のためです。
「働きたくない」と言う人に、片っ端から「ワガママ」の烙印を押すのは控えましょう。
「みんなが働かなくなったら社会が回らない」的な反論も想定されます。これも私の偏見ですが、一切の労働(賃金労働に限らず広義で)をせずに平気で暮らせる人はごく一部と考えています。現代人の大敵は「退屈」です。働かずに退屈を凌げるエリート暇人は少ないでしょう。
私も無職(主夫)ですが、家事労働がなければ退屈に負けてしまうかもしれません。暇つぶしの手段として何らかの労働をする人が多数派と考えています。
働きたくないけど贅沢がしたい!?
贅沢を望むのはわがまま
「働きたくない」は当然の感情であり、否定する必要がありません。
しかし、
「働きたくないけど贅沢がしたい」はワガママになり得ます。
既に十分な資産があればワガママではありません。
一方で「働きたくないし、資産もないけど、贅沢がしたい」はワガママです。
贅沢をするには働いて稼ぐか、金持ちの支援を得るしかありません。
働かずに最低限の生活を送りたい
「贅沢」ではなく「最低限度の生活」ならどうでしょうか。
「働かずに最低限度の生活を送りたい」
がワガママかどうかは議論の余地があります。
日本国憲法では「最低限度の生活」が保障されている一方で「労働の義務」も明記されています。
- 働けない
→ 最低限度の生活が保障される - 働けるけど、働きたくない
→ 国の保障に頼れるとは限らない
次の場合に限っては、ワガママと言われても仕方ないということです。
「働けるけど、働きたくない」
かつ
「国に最低限度の生活の保障を求める」
わがままで何が悪い?
「国」ではなく「個人」を頼る
「働けるけど、働きたくない人」が国の保障を求めるのはワガママになり得ます。
しかし、
国ではなく、個人を頼って生活するのは可能です。
例えばニートやヒモ、専業主婦・主夫といった存在です。
- ニートは「親や親戚」
- ヒモは「恋人」
- 専業主婦・主夫は「配偶者」
から経済的援助を受けて生活しています。
このように個人を頼り、個人に生活を成り立たせてもらえばいいのです。
ただ、手放しで援助を受けられるとは限りません。
経済的援助を受ける代わりに、何かしらの価値を提供する必要があるでしょう。
「個人」を頼るのもワガママ!?
国ではなく個人を頼る場合でも「ワガママ」と考える人はいます。
しかし、
ニート等に意見できるのは「ニート等を援助する個人」だけです。
それ以外の部外者が「ワガママ」と呼んで批判するのは越権行為です。
事実、部外者に「ワガママ」と思われても実害は一切ありません。
頼れる相手がいて、相手も納得しているのなら存分に頼りましょう。
養ってくれる人を見つける方法
「自分を養ってくれる人なんて、そう簡単に見つけられない」との意見もあります。
たしかに、簡単ではないでしょう。
しかし、
生活コストを下げれば養ってもらえる確率を確実に上げられます。
例として、私たちの実体験を紹介します。
妻からすると「家事を外注したうえに、月5万円も浮いた」という状況です。
これは、お金をかけずに満足できる生活スタイルを確立できたからです。
我慢してヒモじい暮らしを送っているわけではありません。
むしろ私が主夫になってから夫婦共に生活の満足度は上がった
節約を極めて労働から逃げる具体的な方法は別記事で解説しています。
まとめ
世間では「働きたくないなんてワガママを言わずに働け!」との言説が主流です。
しかし、よくよく考えると「働きたくない」というのは当然の感情です。
唯一ワガママと言えるのは「働ける」かつ「働きたくない」かつ「国の保障を求める」場合のみです。
それ以外の場合、すなわち働かなくても満足に暮らせる状況なら、働きたくない人は働かなくてOKです。
働きたくない人にオススメなのは、国ではなくて個人に助けを求めることです。
生活コストを下げれば、自分を養ってくれる人を発見できる確率が上がります。
働きたくない人は「他人に養ってもらう選択肢」を堂々と持ちましょう。
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