【感想】pha『持たない幸福論』を読んで感じた3つのこと

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pha『持たない幸福論』の要約と感想 勉強・読書
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この記事でわかること

  • pha『持たない幸福論』の概要
  • 働くきたくない人の生き方
  • 暇であることの素晴らしさ

京大卒ニートのpha(ファ)さんが著した『持たない幸福論』の感想を紹介しています。

自己紹介

がまくん
がまくん
  • 20代の専業主夫
  • 理系の大学院卒
  • 新卒1年未満で退職し主夫になった
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はじめに|生きづらそうな人が多すぎる

通勤電車でうんざりする人

なぜ、みんなしんどそうなんだろう」という疑問から本は始まります。

現代人のしんどさ

  • 会社で働くのがつらい
  • お金がない
  • 仕事が見つからない
  • 結婚相手が見つからない
  • 子育てや介護が大変

日々なにかしらに追われている人は共感できるのではないでしょうか。

phaさんは、人々のしんどさの原因は世間からのプレッシャーにあると考えます。

世間の人々
世間の人々
  • 大学を出たら新卒で正社員になるべき
  • ○○歳までに結婚すべき
  • 老後のために一生懸命働くべき
  • 仕事も家事も育児も全てこなして初めて一人前

あなたも世間からのプレッシャーに苦しめられていませんか?

私は主夫ということもあり「男なら働くべき」とか「育児は女性の方が向いている」といった主張を目にすることがあります。

男なら〇〇、女なら〇〇、大人なら〇〇、親なら〇〇のように属性に応じたプレッシャーもあるのではないでしょうか。

現代に蔓延っている世間からのプレッシャーは一昔前に「普通」とされていたことばかりです。

社会状況は大きく変わったのに、昔の「普通」にとらわれていることが生きづらさの原因と考えれられます。

当書では時代遅れのプレッシャーから逃れて自由になる生き方が紹介されています。

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感想①|知識が自由をもたらす

公園で読書する男性

知識は人を自由にする」が裏表紙の最初の文です。

phaさんは本を読むことで生きるのが楽になったと言います。

読書を通じて世の中の価値観は絶対的ではなく、さまざまな考え方があると知れたからです。

本というのは「自分がぼんやりと気づきかけていることをはっきりと言葉にして教えてくれるもの」だ。

pha著『持たない幸福論

本を読めば頭のなかのモヤモヤが整理されたり、全く新しい考え方に出会ったりできます。

本を読むことで「普通」から外れた自分を肯定できる材料(知識や考え方)を集められるのです。

私は本以外にも知人との会話や映画、YouTube動画などあらゆるところに知識が転がっていると考えています。

あらゆる媒体から知識を吸収していけば普通という呪縛から解き放たれて自由になれるということです。

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感想②|暇を恐れる必要はない

暇そうに寝転ぶ人

人間は何もすることがない暇な状況に耐えられない生き物です。

生命維持のための活動以外は何もせず、ただ座っているだけの生活に耐えられる人はいないと思います。

仕事をしたり、掃除をしたり、散歩をしたり、人に会ったり、何かしらやりたくなるのが人間ですよね。

実は私たちが日々抱えている「やること」は生命維持には無関係なことばかりなのです。

当書で仕事は生命維持に無関係な活動の代表例として紹介されています。

実際、現代人は仕事を生き甲斐と捉えて多くの時間を注いでいます。

仕事教の信者
仕事教の信者
  • 生きているからには仕事をしないともったいない
  • なにもしないのは人生を無駄に過ごしている

しかし、仕事を生き甲斐とする考え方は宗派の一つに過ぎないとphaさんは考えます。

仕事をするのも大事なことだけど、仕事をするために人生があるのではなくて、より良く生きるための手段の一つとして仕事というものがあるに過ぎない。

pha著『持たない幸福論

言ってしまえば、仕事は暇潰しの手段の一つです。

仮に仕事をしなくても、他のことで暇を潰せれば問題ないことになります。

仕事教の信者
仕事教の信者

いや、仕事しなかったら暇すぎないか?

仕事以外にやることが思い浮かばない人も多いのではないでしょうか。

しかし、よく考えればやること(暇つぶし)は無限にあります

「部屋の本棚を整理しなきゃ」とか「一週間前にもらったメールの返事しなきゃ」とか「今日の夜は何を食べよう」とか「もっと質の良い睡眠を得るためにはどうしたらいいだろうか」とか、意外といくらでも「やるべきことリスト」は思いついたりする。

pha著『持たない幸福論

やるべきことは人間が生活を送る過程で自然に発生します。

暇を恐れて予定を詰め込まなくてもやるべきことは既にあるのです。

仕事教の信者
仕事教の信者

とはいえ、仕事みたいな刺激がないと単調すぎて飽きないか?

単に生活を送るだけでは単調すぎて刺激が足りないと心配する人もいるでしょう。

しかし「本当に目新しいこと」はほとんどなく、単に頻度の問題だとphaさんは主張しています。

新しいことをやっているつもりでも、実は過去の出来事の繰り返しということです。

たとえば、毎日カレーを食べれば飽きますが月に一回、半年に一回と繰り返しのスパンを長くすれば飽きることはありません。

カレーを食べる時に「前回カレーを食べたのはいつか」「カレーを食べるのは人生で何回目か」なんて考えませんよね。

つまり、本当に新しいかどうかは重要ではなく、本人がちょっと気分が変わったと感じられれば十分なのです。

冷静に考えればやることがない状況も、本当に目新しいことも存在しないということです。

人生は大体が過去の繰り返しだし、やるべきことも尽きないと考えれば暇を恐れる必要はありません。

感想③|他者に影響を与えたがる

友達と肩を組み仲良くする女性

人間は自分を取り囲んでいる世界に影響を与えたがります

ここでいう「自分を取り囲んでいる世界」は人によって異なります。

たとえば、「家族のために働く」とか「仕事で人の役に立つ」など一般的に有意義とされていることは他者に影響を与えたり貢献したりすることです。

一般には社会や家族などがもてはやされますが、「家の片付けをする」とか「庭で植物を育てる」といった個人的かつ日常的なことでも充実感を得られるとphaさんは考えます。

社会に出て働くことと、家の中をいじることでは影響を与える規模感が違うだけで優劣はありません。

phaさんは、自分が影響を与える世界がゲームやネットの中のバーチャルな世界であっても充実感を得られると主張しています。

無理に社会的な行動をしなくても、自分が満足できる規模感の世界を自分でコントロールしている実感さえ得られれば十分ということです。

まとめ

この記事では、phaさんが著した『持たない幸福論』を読んだ感想を紹介しました。

全体の感想を一言で表すと「ゆるいな〜!」と思いました。

もちろん、良い意味です。

新卒1年目で無職になった私には非常に共感できる部分が多かったです。

まさに私の頭の中にあったぼんやりとした考えを、きれいに言語化してくれた感覚でした。

これからも自信を持って暇な無職ライフを謳歌していきたいと思います。

この記事で紹介したのはほんの一部なので、内容が気になる人はこちらから読んでみてください。

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