この記事でわかること
- 専業主婦・主夫が嫌われる理由
- 主婦・主夫の「普通ではない」生き方
現役の主夫が「専業主婦・主夫が嫌われている問題」について考えています。
*村田沙耶香『コンビニ人間』を読んで「普通」について考えさせられたので本記事の作成に至りました。
自己紹介
- 20代の専業主夫
- 元・上場メーカーの開発職
- 理系の大学院卒
嫌われ者の専業主婦・主夫
専業主婦・主夫が嫌われているのは検索ワードを見れば明らかです。
検索窓に「専業主婦」と入力すると…
- 嫌い
- うざい
- むかつく
- 気持ち悪い
など、ネガティブワードが予測変換として出てきます。
専業主婦・主夫が嫌われる理由としては次のことが考えられます。
もっともらしい理由に見えますよね。
主婦・主夫の皆さんはよく目にする意見かも?
しかし、これらは表面的な理由に過ぎません。
専業主婦・主夫が嫌われる根本理由は「普通」ではないからです。
「普通」ではない人に厳しい世間
「普通」ではない人たち
「普通」ではない人とは次のような人たちです。
世間には「定番の流れ」があります。
学校を卒業したら就職する。
就職したら親孝行をする。
〇〇歳までに結婚する。
結婚したら出産する。
家族を持ったらマイホームに住む。
「定番の流れ」から逸脱した人は迫害を受けるのです。
なぜ「普通」がいいのか
世間では定番の流れに沿って生きる「普通」の人が理想とされます。
普通 → 理想。真っ当。褒められる。
普通じゃない → ダメ。是正すべき。
なぜ「普通」の生き方が良いとされるのでしょうか。
私の見解としては、
「普通」に生きた方が集団(ムラ)の利益につながるからです。
集団あるいは集団の権力者が得する行動規範が「普通」として広まっているのです。
結婚&出産をすれば人口が増えます。
人口が増えれば労働者が増えます。
労働者が増えれば税収が増えます。
労働や出産をしない人を減らした方が集団(ムラ)にとって都合がいいんだ
現代では個人主義だの多様性だの謳っていますが、根本は原始時代と変わりありません。
「普通」ではない人は排除される
「普通」ではない人を排除して「普通」の人を増やすのが世間の法則です。
最近は「多様性」が流行っているので「早く結婚しろ!」なんて口走る人は少ないでしょう。
しかし、やんわり干渉してくる人はいまだにいます。
仕事は探しているの?
結婚の予定はないの?
出産の予定はないの?
問いかけの裏には「普通に生きろよ」との思いが込められているかもしれません。
専業主婦・主夫が「普通」ではない時代
専業主婦・主夫も排除の対象に
話を専業主婦・主夫に戻します。
Q. なぜ専業主婦・主夫は嫌われているの?
A. 「普通ではない人」を排除する世間の法則に従い、専業主婦・主夫を非難する機運が高まっているから
今の時代は共働きが多数派で、専業主婦・主夫は減っています。
そもそも、結婚する人が減っていたりします。
専業主婦・主夫も「普通」ではない人たちの仲間入りをしたのです。
専業主婦・主夫はどう生きるべきか
専業主婦・主夫が楽しく生きる術は大きく二つあります。
① 気にしない
② 「普通」の人のフリをする
「働かない怠け者」や「世間知らず」などさまざまな言葉で非難されるかもしれません。
しかし、「普通じゃないのが許せない」という短絡的な理由で非難しているだけです。
そんな原始人レベルの意見は聞くに値しないね
非難を気にしない、なんなら非難してくる人を軽蔑するくらいでもいいでしょう。
(主夫)
わかっているけど、周囲が気になっちゃう…
どうしても気になってしまう人は「普通」の人のフリをしましょう。
- 家事の合間に在宅で仕事をしている
- 妊活が実らず子供ができない
- 身体が弱くて外に出られない
などなど、それっぽいテキトーな言い訳を用意しましょう。
干渉してくる人は原始人レベルの野蛮人です。
誠心誠意向き合っても無駄だから身を守るために嘘もアリでしょ
まとめ
この記事では、現役の主夫が「専業主婦・主夫が嫌われている問題」について考えました。
世間は普通じゃない人を普通の人に変換したがります。
専業主婦・主夫も人口が減ってきて「普通じゃない人」の仲間入りをしました。
したがって、今後も専業主婦・主夫への非難が増え続けるかもしれません。
非難に苦しむ主婦・主夫は気にしないのがベストです。
どうしても気になる場合は「普通の人」のフリをして非難をかわしましょう。
村田沙耶香『コンビニ人間』は、普通ではない人の叫びを味わうことができるのでオススメ本です。
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