- 「主夫になりたい」と言われたらどうすればいい?
- 「主夫になりたい」と言う心理は?
この記事でわかること
- 「主夫になりたい」と言う男性の心理
- 「主夫になりたい」と言われた時の対処法
現役の専業主夫である私の体験談をもとに「主夫になりたい」と言う男性の心理を解説します。
自己紹介
- 20代の子なし専業主夫
- 妻は会社員
- 新卒1年目で退職し主夫に
- 理系の大学院卒
男性が主夫を希望する5つの理由
男性が主夫を希望する5つの理由を紹介します。
仕事が嫌
「仕事が嫌になったから」が最も多いのではないでしょうか。
私も仕事が原因でうつ状態になったことをきっかけに専業主夫になりました。
主夫になれば煩わしい人間関係や業務上のプレッシャーなど仕事のストレスから逃れられます。
しかし、日本では男性が「仕事を辞めたい」と言いづらいのが現状です。
男なら働くのが当たり前でしょ
働かない男なんてとんでもない
性別分業を是正する動きはありますが「男は仕事、女は家庭」との考えは依然として残っています。
「仕事を辞めたいけど、世間的に辞められない状況」が続けば余計にストレスを抱えることになります。
男性が「主夫になりたい」と言うのは間接的に「仕事を辞めたい」と表明しているのかもしれません。
主夫という選択肢は仕事を辞める手段のひとつといっても過言ではありません。
家事に専念したい
仕事が嫌ではないけど、仕事より家事をやりたい人もいるでしょう。
仕事より家事を好む人は、家の中で一人で過ごすのが好きな人が多いと思います。
私は家が大好きなので、掃除や洗濯を通じて快適な住環境をつくれることに日々喜びを感じています。
とはいえ家事は働きながらでもできるので、他の理由との組み合わせで主夫を希望している可能性が高いです。
育児に専念したい
私は子なしなので想像ですが、人生において育児に関われるのは限られた期間だけです。
一方、仕事はやろうと思えばいつでもできます。
いつでもできる仕事より、今しかできない育児を優先したいと思うのは当然でしょう。
妻より夫の方が育児が得意な場合も、夫が主夫になるのは合理的ですよね。
つなぎとして
つなぎとして一時的に主夫になりたい人もいるでしょう。
たとえば転職先が見つかるまでの期間や、一旦仕事から離れたい場合などです。
なんとなく
つぶやき程度でなんとなく言っているだけかもしれません。
「なんか楽そう」みたいなフワッとしたイメージで主夫を希望しているケースです。
実は、私も最初はなんとなく主夫に憧れていました。
「主夫になれば現状の不満が解消されるかもしれないが、主夫になる覚悟はない」という状態です。
外部環境や考え方が変わって「なんとなく」から確固たる理由に発展する可能性があります。
なんとなくの理由で「主夫になりたい」と言っているだけでも、当人の中に主夫という選択肢があることは確実です。
「主夫になりたい」と言う心理は?
「主夫になりたい」と言う人は何を考えているのでしょうか。
主夫希望の男性がどのような思想・特徴を持っているのかを知れば、より理解を深められるはずです。
贅沢に興味がない
多くの夫婦は共働きよりも、片働きの方が世帯収入が低くなります。
夫が専業主夫になったら世帯収入が半減する場合もあるかもしれません。
当然、夫が主夫になれば贅沢な暮らしができる確率は減ります。
一方、妻が平均的な収入を得ていれば主夫になっても最低限度の生活はできるでしょう。
つまり、一部の例外を除いて主夫希望の男性は贅沢を捨てて質素に暮らすことになります。
私も贅沢に興味がないタイプで、むしろ楽しみながら節約できるケチ人間です。
もちろんお金は欲しいですが、ハードワークをしてまで稼ぐのは面倒くさいのです。
また、お金より自由時間を重視する人にとっても主夫は魅力的ですよね。
主夫希望の人は「よく働き、よく稼ぐ生き方」よりも「質素だけど自由きままな生き方」を好むのかもしれません。
仕事を絶対視していない
世間では仕事を生き甲斐とする考え方が流行っています。
しかし、労働者よりも主夫を希望する人は「仕事=生き甲斐」とは考えません。
主夫希望の男性は仕事で得られる報酬や成功を重視していない確率が高いと思います。
「ワークライフバランス」「ワークアズライフ」などさまざまな考えがありますが、主夫を希望する人はワークよりライフを重視していると言えますね。
仕事を絶対視しない生き方は京大卒ニートのphaさんが著した『持たない幸福論』に書かれているので気になる方はどうぞ。
世間の目を気にしない
世間では学校を卒業したら60歳まで働くのが当たり前とされています。
特に男性に対しては「働かないこと」への批判が強いように感じます。
そんな世の中で主夫を希望する男性は世間の目を気にしない傾向が強いです。
私も世間を気にしない派なので「働く必要がないなら働かなくて良い」という信念を貫いています。
「主夫になる or ならない」の決断は夫婦が納得していればいいだけの話です。
世間の目が気になってしまう人には鴻上尚史著『「空気」と「世間」』をおすすめします。
家が大好き
純粋に家が好きでないと主夫業はつらいと思います。
私は家が大好きなので隅々まで掃除をして家を愛でています。
好きなもののメンテナンスをするのは楽しいですよね。
車好きの人にとっての洗車、革製品好きの人にとっての皮磨きと同じです。
主夫になりたいと言われたら
ある日、突然「主夫になりたい」と言われたらどうすれば良いのでしょうか。
主夫を希望する背景を知る
まずは、今回紹介した理由のどれに当てはまるのかを見極めましょう。
なんとなく言っているだけかもしれませんし、仕事を辞めたいのかもしれません。
主夫を希望する理由を聞いているうちに、仕事観や生きる上で重視していることなど深い話に発展する場合もあります。
普段は話さないような個人の価値観を知れるチャンスでもあるので、夫婦でじっくりと話し合ってみてください。
経済的な問題を整理する
主夫になるにあたって現実的な問題もあります。
最もやっかいなのは経済的な問題でしょう。
妻の収入だけで生活できるのかは慎重に検討する必要があります。
また、主夫でいる期間も重要です。
一時的に主夫になるつもりなのか、ずっと主夫でいたいのかは明確にしておきたいですね。
大黒柱となる妻が定年まで働くことを暗に期待しているかもしれません。
定年まで働ける自信がない場合は、将来的に妻側も仕事を辞める可能性を考慮しているかを確認してみましょう。
精神的な問題を整理する
夫が主夫、妻が大黒柱になると批判を受ける可能性もあります。
実体験として、批判は受けなくも確実に驚かれます。
基本的に夫婦間で合意形成できれば十分ですが、どうしても周囲の目が気になる人もいるでしょう。
好奇の目にさらされる覚悟を持てないとつらく感じるかもしれません。
「夫婦が満足していれば良い」との原則を定めて生活していければ大丈夫です。
まとめ
20代で会社を辞めて専業主夫になった私の体験談をもとに「主夫になりたい」と言う男性の心理を解説してきました。
多くの女性は自分の夫が「主夫になりたい」と言い出すことを想定していなかったと思います。
主夫になりたいと言われて困惑した人は今回紹介したことを参考に、夫婦でよく話し合ってみてください。
私たちも主夫になる前は経済面と精神面で多くの懸念がありましたが、実際に主夫になってみると「案外なんとかなるものだな」と思いました。
大きな決断になることは確実なので、心配なことは遠慮せずに相手にぶつけてみてください。
話し合いは本当に重要だと感じました。
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